トランプ大統領は北朝鮮の「完全な」そしてIAEAによる「検証可能な」非核化を金正恩に約束させた!?

 20, 2018 11:45
2018年6月12日、初めての米朝首脳会談で、
北朝鮮の金正恩はシンガポールに姿を現しました。

トランプ 金正恩 会談 

《米朝会談・共同宣言文》

1. 米国と朝鮮民主主義人民共和国は、

 平和と繁栄のための両国民の要望に基づき、

 新しい米朝関係を構築することを約束する。

2. 米国と朝鮮民主主義人民共和国は、

 朝鮮半島における持続的で安定した平和体制を構築するための努力を共にする。

3. 2018年4月27日の板門店宣言を再確認し、

 朝鮮民主主義人民共和国は

 朝鮮半島の完全な非核化のため努力することを約束する。

4. 米国と朝鮮民主主義人民共和国は、

 すでに発見された遺骸の即時的な本国送還を含む、

 戦時捕虜と戦闘中行方不明者(POW/MIA)の遺骸発掘を約束する。


以上、四項目の合意がなされました。 


安倍総理は
諸懸案の包括的な解決に向けた一歩だ」として
支持を表明されておられます。

ですが、

前回とりあげました宮崎正弘さんは、

【米朝首脳会談を過大な期待で予測したメディアは何を間違えたのか

 会談は始まりにすぎず、
 金正恩は中国の意向(何も約束するなを実践した
〉〉〉日本の期待は夢幻に終わったのか。
 発表された米朝首脳会談の共同声明を「素晴らしい」
 トランプは自画自賛したが、多くの人々から見れば、
 具体的内容を欠いているため、「失望」だろう。
〉〉〉第一に「非核化への努力」は謳われたが、
 完全な、検証可能な、不可逆的なという文言は
 共同声明のどこにもないではないか。
 期限も方法も明記されていない。
 要するに具体的には何も成果はなかったのだから。
 安倍首相が「高く評価する」などと、
 トランプの成果を渋々評価したのも、納得するには無理がある。
〉〉〉米国政府筋は
「これから高官による詰めが行われて、具体的な日程などがでてくる。
 ともかく歴史的文脈に於いて、この会談は意議がある」と総括して、
 今後の交渉に大きく期待する方向にある。
〉〉〉とはいえ、「完全な、検証可能な、不可逆的な非核化」は結局、並ばず、
 「非核化」の言質を金正恩から得ただけだった。

〉〉〉中国の後ろ盾を得た金正恩は強気になっていた。
 アメリカとの世紀のショーを演出するために、
 人質を解放し、使い物にならなくなった核実験場を廃棄処分としたが、
 これをトランプは記者会見で「成果」と総括した。
 ディールの名人も、ここまでか、との感想を抱いた読者が大いに違いない。
〉〉〉「総合的に前進した」という米朝首脳会談は、
 アメリカにとっては中間選挙向け、
 北にとってはやっぱり時間稼ぎと中国との関連。
 唯一の歯止めが、米国は「制裁を続ける」という姿勢だけだろう。

 「歴史的に米朝が『初の会談』という意議いがいになにもない」(NYタイムズ)
 「希望を抱かせたが、保証がない」(ワシントンポスト)
 「希望に向けての前進」(ウォールストリートジャーナル)

宮崎さんの分析は、アメリカの新聞コラムの主張とほぼ同じようです。

だけど、宮崎さん、
「完全な、検証可能な、不可逆的な非核化の文言がどこにもない」とのことですが、

「完全な」という言葉はありますよね。
 
安倍総理 テレビ出演 
2018年6月17日 ウエイクアップのご出演の安倍総理。

youtyubeにあがっていたウエイクアップの映像は消えてしまいましたので、
ご覧になりたい方は、
雨雲@74580626さんのtuitterをご覧ください。

〉〉〉米朝首脳会談についての印象は?

安倍総理:
「最初は金正恩委員長も緊張したおももちでしたが、
 後半はリラックスした雰囲気だったですね。
 そして、意義としては二つあって、
金正恩委員長がトランプ大統領
完全な非核化直接約束したということ。
 もう一点は、
トランプ大統領から、
 私が大統領に話しした拉致問題について
 私の考えを金正恩委員長に明確に伝えた
 この2点は意義があったと思っています」

〉〉〉トランプ大統領と今すぐにでも電話ができるのか?

安倍総理「はいそうです、
 とっても率直な方ですし、
 必要であれば、いつでも電話をかけてください、と
 実際に、急に電話が必要になれば、必ず受けてくれます

20分あたりから
安倍総理「二国間の交渉ですから、
 どちらかが100%得るということは
  なかなか起こりえないのだと思います。」

(゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン

それはそうですよね、

たとえ相手が拉致という犯罪を犯し、
核ミサイルをぶっ放していたやくざもの国家であろうと、
北朝鮮という国は、アメリカの支配下にあるわけではありませんから。


安倍総理「でも、その中で、現在は、
 頻繁に行われていた核実験や
 ミサイル発射は行われていない。」

そうなんです。

北朝鮮は、昨年の2017年は、2月12日から
なんと、計15回もミサイルを発射させています。

その15回めの、11月29日に発射させた
大陸間弾道ミサイル(ICBM)火星15号は
高度が4000㎞で、
アメリカ全土を射程にいれられるミサイルとのこと。

北朝鮮 火星15号 
高度4000㎞超えまで飛ぶということは、
軽く13000㎞の範囲には届くということですね。

北朝鮮 火星15号地図 
そうすると、アメリカ全土だけでなく、
パリもロンドンも、射程範囲内になります・・・・

Σ(ll||д゚ノ)ノ怖ぇぇぇぇ!

それで、翌11月30日、
国連の安全保障理事会で緊急の会合が開かれ、
アメリカはすべての国連加盟国に対して、
北朝鮮とのあらゆる関係を断つよう呼びかけました。

が、中国とロシアは
北朝鮮の人道状況を考慮するべきなどと主張して、
アメリカの呼びかけに反対したのですが、

(゚∇゚ ;)エッ!? 中国とロシアが人道?はぁ?

さすがに、
このミサイル発射実験の成功は、
アメリカだけでなく、ヨーロッパも射程内ですから、

12月23日、国連の安全保障理事会で、
北朝鮮への、過去最高の経済制裁が決議され、
北朝鮮の非核化が達成するまで、制裁は続けることになりました。

安倍総理:
「(これまでは)敵対的な空気が充満していた、
 今にも戦争が始まるのではないかという報道すらあったなかにおいて、
 とりあえずは、話合いをスタートさせた、
 そして、お互いに信頼を醸成していこうと、

 そしてかつ、
 核ミサイル、拉致問題を解決した先には
 どういう未来がまっているんだ、という
 そういう未来図をお互いに描いていこう
  というスタートがなされた、と思います」

安倍総理:
94年の枠組み合意、2005年の核合意
 アメリカの大統領と、北朝鮮の首脳がサインしたものではないんですね。
 そこにも問題があって、
 ですからまさに簡単に反故にされてしまった
 私はこの4月に首脳会談をやった際、強く大統領に申し上げたのは、
 あなた(トランプ大統領)のサインと金正恩委員長のサインをちゃんと書く
 サインをする文書を残してください
 そうするとその重みがありますから」

 「日朝平壌ピョンヤン宣言は確かに実行されていませんが、
   金正日委員長と小泉さんの名前があることによって、
  北朝鮮はなかったことにはできないんですね。
  まさに両国が交渉を始める場合の土台になるのは間違いない。
  そういう土台になるものを作ってください。
  今回、非核化に向けて土台をつくることはできた、と」

 「スピード感でいえば、
 この宣言文には完全に迅速に行っていく、
 履行していくということが書いてありますから、
 これにのっとってやっていかなければ、
 条約違反になるんだろうと思います」


条約の中にある板門店宣言とは、
今年2018年4月27日に、 
韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、
朝鮮半島の「完全な非核化」を目標とする宣言で、
二人はそれに署名し、発表したものですが、

板門店宣言 署名 
署名する韓国の文在寅と金正恩

まあ、たぶん、
金正恩は署名して発表したけれど、
これ自体は、アメリカ向けの表向きの宣言で、
守るつもりも、核を廃棄するつもりもないのだと思います。

だいたい、北朝鮮は、昨年2017年暮れに、
大陸間弾道核ミサイル打ち上げに成功してるのですから、
そんな大事な武器をやすやすと手放して、廃棄するわけがないのです。

だけど、
日本海にアメリカの空母三隻が展開して、日本との軍事演習、
そして、イギリス海軍もやってくる、

というこの状況に、
核ミサイル一発撃ったけれど、
そのあとに、北朝鮮がやられてしまったら、
元も子もないわけです・・・・

あわてて、非核化を韓国と宣言してみました、というところでしょう。

当然、安倍総理もトランプ大統領も、
そんな見えすいた宣言など信じるわけはなく、

それで、今回のトランプ大統領からの呼び出し・・・

「おい、ロケットぼくちゃん、ちょっと出て来いや!」
ヾ(▼ヘ▼;)オイ!
 
ところが、金正恩がなかなか会談に出るとは言わないので、
5月20日、トランプ大統領は、
「会談が実現しないのなら、次のステップに行く」と切り捨てました。

次のステップ=軍事行動ですね。

そして、実現したのが、今回の米朝会談でした。

もちろん、安倍総理は、
4月18日の日米首脳会談のときも、
5月28日のトランプ大統領との電話会談のときも、
「完全、かつ検証可能な、不可逆的な非核化」を
文書に盛り込むよう、お願いしていますが、

今回、なんと、中国の政府専用機に乗って、
シンガポールに現れた金正恩・・・・

もちろん、
キムさん御用達の飛行機では長距離あぶないんです、
というのもありましたが、

ですけど、
習近平さん、乗っていいよ、って貸し付けたのです・・・・

その前にも、習近平さんの保護約束を取り付けに、
中国に向かったロケットぼくちゃん・・・・

考えてみるに、

検証可能な」という言葉、つまり、
完全に核が廃棄されたのか、検証させてくれ、と言うことは、
相手を信用していないことになります。

もちろん、信用できる相手ではありませんが、

本人、目の前にして、
「あなたが信じられないから」と言う意味を含む言葉は、
やはり、言いにくいでしょう。

( '-' )( ,_, )ソリャ、マア・・・

今回の大目的は、金正恩に、
朝鮮半島の非核化を約束させること!
その共同宣言文に署名させること、です。

それに、金正恩は、バックに中国がついていることも、
ちらちら匂わせています。

だから、手堅く、
「完全な非核化」になったのだと思います。

ラッキーなことに、
金正恩は、板門店宣言で、
「完全な」という修飾語を金正恩自らいれていますから、

今回のトランプ大統領との共同宣言で、
「完全な」をはずすことはできなかったのだと思います。

(*^m^*) ムフフフフッ


ということは・・・・

そうなんです、

「完全な非核化」の共同宣言に署名した金正恩は、
この先、核ミサイルは撃てないのです!

撃ったら、共同宣言を破棄することになりますから、
軍事行動で、やられても文句は言えなくなるのです。

逆に、アメリカ陣営が、
北朝鮮を軍事行動で、やっつけてもいい、という、
大義名分ができるのです。

安倍総理が評価する、と、おっしゃるのはそこなのです。

強大な軍事力を持っているアメリカに対して

(金正恩は)書面で

完全な非核化をするという約束をしました」

共同宣言サイン トランプ 
共同宣言 サイン 

そして、トランプ大統領は、
「核が廃棄されたかどうかについての検証費用は日本が出すだろう」
と、その後の会見で言いました。

安倍総理も、
北朝鮮にお金を渡すのではなく、
IAEA・国際原子力機関に、
核が廃棄されたことを検証するためにかかる費用を負担するのだ、
と、おっしゃってます。

つまり、これは、
北朝鮮が核廃棄をしたかどうかの検証可能なんです、
と言っているのと同じことなのですね。

検証するのは、国際原子力機関・IAEAですが・・・・

もちろん、その後も、
国際機関が、再度、北朝鮮が核を持たないように見張る、ということで、
不可逆的な」ということもできるのですね。

「完全」という言葉は、
「完」も「全」も「まっとう」で、100%です。
100%核がない、ということは、
検証ができなければいけないし、
また、新しく作るということもできない、ということです。

v('▽^*)bソウイウコト!

だから、この意味において、
トランプ大統領が呼び出した今世紀初の米朝会談は、
成功!と言えるのではないでしょうか?

ただし、問題は、
金正恩のバックにいる、中国の習近平国家主席・・・・

なにせ、中国は、軍事予算を増強させ、
南シナ海には空母と同じ基地を勝手に珊瑚礁を壊して作りましたし、
長距離爆撃機で脅威をみせつけていますし、
AIやドローンも・・・・

さてさて、これからどうなるのでしょう・・・・
||*´゚Д゚)。o○(ドキドキ)

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