十二支の動物は、無学の庶民に浸透させるために動物を割り振ったのだが、
その順番や選ばれた理由は定かではない、とのこと。
『語源由来辞典』
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥を、
ね・うし・とら・う・・・・と呼んでいますが、
本来の読みは、
子・シ、丑・チュウ、寅・イン、卯・ボウ、辰・シン・・・
であって、
ネズミや、ウシ(牛)や、トラ(虎)ではないのです。
では、なぜ、それぞれの動物が当てられたのか・・・
当ブログは、
西洋占星学の十二星座のそれぞれの名前、
牡羊座・牡牛座・双子座・・・といった名前には意味があり、
それぞれの星座の名前は、
それぞれの星座の端的な特徴があらわされたものではないか、
ということを解き明かしたくて、始まったブログですが、
東洋の十二支のほうも、何か意味がありそうな気がしますね。
(゚∇゚*)ウン!何カアリソウ・・・
その前に、
十二支とは何なのか、ですね・・・・
今から四千年前の人々は、
宇宙の法則を決定する時間の流れを考察した、そうです・・・・
そして、宇宙=この大自然は、
時間と空間からなり立っているものであるということに気がついたそうです。
その時間の法則ですが、
木星が太陽の周りを一巡するのにかかる時間が約12年、
一年には四季があって、
それぞれの季節を始めと中と終わりで三分割すると12ヶ月で、
一日が12刻=24時間、1時間が12の倍数の60分というように、
12進法は自然の法則を表す数字として、生活に定着していったそうです。
(*゚.゚)ホ・(*゚。゚)ホーーッ!!
それでは、まず、
動物の名前がそのまま発音されている
丑、寅、午、未、申、酉、戌について、見ていきたいと思います。
テキストは、上田享矢先生の
『東洋占星学Ⅰ』「陰占の基本 十二支」を用います。
丑:音はチュウ
指先を曲げてものをつかむさまを象る(『角川新字源』)
芽が出かかっているが、
まだ曲がっていて地上に出ていない状態、伸びきれずにいる状態を示す
丑月は、1月で、立春前の、冬の終わりの一ヶ月です。
丑は、本元が己土で、冬の湿った柔らかい大地です。
ですから、表面は柔軟なのですが、
まだ、冬で凍っているので、中は固い状態なので、
内面は、剛情で自我が強い。
また、行動は鈍く、(だって、寒いもん)
慎重で思慮深いが、垂直思考のため、融通が利かない。
平和を好み、動乱を嫌うが、動乱にあっても自己を見失わない。
保守的で、この保守性が忍耐力を生み、
時機到来を待てるので、好機を得て、成功できる、とのこと。
というのが、「丑」なのですが、
この生格を一番もっている動物は、「牛」だと思いませんか?
西洋占星学の牡牛座の性格にも、相通じるものがありますね。
(゚▽゚)(。_。)ウン! ワカル気ガスル・・・
寅:音はイン 本元は甲木
矢を両手でまっすぐ伸ばしているさまを象る
「引き伸ばす」の意味。
寅月は立春(2月4日)からの一ヶ月で、萌え出た芽が伸びる時期で、
万物が出発する場所で、前進するところだそうです。
守りが固く、独立独歩で、内面に前進の気迫がある。
観察力、洞察力に優れ、大局的な情愛の深さを持つ。
独立独歩で、群れを作らない動物、そして、気迫のある動物・・・
獲物を捕まえるために、じっと様子をうかがう(観察力・洞察力)・・・
と言えば、「虎」!
この性格は、猫も持ちますが、
「気迫」というところで、「虎」でしょう。
午:音はゴ
もちをつく杵(キネ)の形を象る
縦棒と横棒が交差するので、午前と午後の交差点を正午という。
太陽が頂点に昇る時間が正午。
丙火=太陽支配の時期です。
午月は6月6日からの一ヶ月間で、
夏至は、ちょうど午月の真ん中の6月21日あたりです。
万物が盛大になって、木の枝がおおいに伸びる時期で、
昼が最も長くなるのがこの時期。
激しい情熱と直情径行で、烈火の性格。
内面も外面も明るく、それが、豪放で開放的な性格を作り、
正直で、人から好かれる。
馬は、本当はとても臆病な性格の動物です。
ですけど、この写真のような馬の駆け抜ける様子を見て、
古代の人も、
夏の中心で、陽の気が最高になるこの時期にぴったりだ、
と思ったのではないでしょうか?
未:木に枝が出た様子を象り、木に枝が茂って暗いさまを表している
未は未土で、本元は己土で、夏の終わりです。
未月は、7月7日からの一ヶ月で、植物は実をつけ始める。
内面は陽で、外面は陰となる。
忍耐強さと剛情な性格。
他人との妥協を許さず、他人が自分に和するまで、粘り強く待つ。
平穏で波乱が少ない人生。
祭り、祝い事、遊びに縁がある。
祭司において、生け贄に使われたのが羊・・・
申:稲光が走るさまを象る。読みは「シン」
万物が締め付けられ、硬くなる。8月7日からの一ヶ月。
武官。剛金の質で、動乱の中での闘争。
勇猛果敢に闘って、名を挙げる。
迅速で積極的な行動の中で、成長する。
短慮で、前進する行動力が目的と合えば見事だが、
合わないときは自滅し回復できない。
多芸多才で、実行すればできる。
人生が多岐にわたることがある、まとまりがなくなりやすい。
私情に流されないので、情愛に欠ける場合がある。
三蔵法師を助けて、旅する孫悟空は猿ですね。
それに、さるかに合戦の猿は、情愛に欠けてますね( ^o^)ノ
ネ!酷いね!
酉:酒を醸す壺の形を象る 読みは「ユウ」
万物が実り、収穫の時期。成長が終わり、冬の時期が始まる。
酉は、方角は西で、酉月は秋分の時期。9月8日からの一ヶ月。
申が武官に対して、酉は文官
内面は直情だが、外面は貴品を尊ぶ。
気位が高く、他者を低く見るところがある。
法律・集団・権力に依存する。
苦労することで名誉が高まる。
実より名を取る生き方を選ぶ。
酉は「取り、穫り」で、収穫の意味から、
音が同じ「鳥」が当てられたのではないか、と、思います・・・・
戌:小さい「戉(まさかり)」の形 読みは「ジュツ」
戌月は10月8日からの一ヶ月間。
収穫(酉)の時期を引き継いで万物が衰える。
陽気がわずかに残る季節。
内面に万物を収斂し、外面に放出する準備をする。
熟したものを最後まで全部穫り入れる。
商売に才能を発揮し、財運に恵まれる。蓄財の才能。
戌は商人神であり、小財は常に回る。
愛想がよく好感を持たれ、社交上手で機転が利く。
身近な動物のなかで、
にこにこ愛想のいいのは、やはり犬でしょうね。
12支のうちの、動物名になっているもの7つ、見てきましたが、
それらは、全く意味や関連性がない動物ではなくて、
それぞれの特徴に合う、
または、その特徴に近い動物名が割り当てられていることがわかりました。
次回は、残りの、子・卯・辰・巳・亥の動物との関連を見ていきます。
子(ね)はネコではなくて、なぜネズミなのでしょうね?