もうすぐ冬至ですね。
今年の冬至は、12月22日 午前1時28分です。
古代の人は、一年が365日とわかっており、
昼の時間が一番長い日・夏至と、短い日・冬至、
それに昼夜の時間が同じになる春分、秋分の日もわかっていて、
この4日がそれぞれの季節のちょうど真ん中になるように、
四つの季節に切り、それぞれをまた三つに分けたのです。
そして、12ヶ月を区切り、それぞれの月をおぼえやすく、
動物にたとえたのですね。
もちろん、暦は十干と十二支の組み合わせなので、
空間を表す十干のほうも、「木・火・土・金・水」
甲乙は「木」で、陽の甲は、木の兄(え)、陰の乙は、木の弟(と)
丙は、火の兄(ひのえ)、丁は、火の弟(ひのと)
戊は、土の兄(つちのえ)、己は、土の弟(つちのと)
庚は、金の兄(かのえ)、辛は、金の弟(かのと)
壬は、水の兄(みずのえ)、癸は、水の弟(みずのと)
というように、
陽と陰を、兄と弟にして、
みんながわかりやすく、そして、覚えやすくしているのですね。
さて、
その時間を表す十二支は、植物の成長の様子を漢字で表しています。
種から芽が出て、成長して、実がなり、収穫して、また、種になる、
それで、ちょうど一年ですね。
だから、その時々の
植物(農作物)の一年の様子を表せば、一年の区分けができるのです。
それが、「子・丑・寅・卯・・・」という十二の漢字なのですね。
では、残りの五つですが・・・・
農作物を収穫するのに、まず、種をまきます。
植物の最初は、「種」です。
子:種子(しゅし)ですね。種は「たね」ですね。
それは、植物の根(ね)でもありますね。
だから、「子」も「ね」という読みになります。
そして、
「子」が、十二支の最初に来るのは、この理由からですね!
ナルホド! (^0^ゞ ラジャ!
二番目に来るのが、「丑」。①で解説済みですが、
この漢字は、
丑:種の殻のなかで、芽を出すために伸び始めているけれど、
殻をまだ打ち破れないで、曲がっている様子を表しています。
時期も、1月5日から節分までの時期なので、寒いですから、
まだ種は、地中で眠っているころですね・・・・
そして、立春の2月4日からが、「寅」
寅:硬い殻を打ち破って、
芽が土のなかで伸びてきている様子を表した字
種の硬い殻を打ち破らなければならないので、
その前進力に気迫が必要ですね。
「寅」という字も、矢を両手で持ってまっすぐのばしている形になっていますね。
だから、気迫の「虎・トラ」
この次の、3月6日からの一ヶ月が「卯」です。
卯:芽が土の上に顔を出した双葉の状態を表した字
万物が芽を出し、繁茂しようとしている時期です。
昼夜の時間が同じ、春分の時期です。
〉〉〉春の中心で、柔らかい草木です。
組織を作るのが得意で、平和な時代には体制側で活躍し調和します。
一方、動乱の時代になると、反体制側につき、アウトローとなります。
時代観察の能力に優れ、政治経済の世界で活躍します。
外柔内剛で、波乱に際して、何度でも立ち上がる粘り強さがあります。
(『東洋占星学Ⅰ 十二支』上田享矢より 以下同じ)
「卯」とは、肉を二つに切り分けた様を象っている漢字だそうですけど、
植物が芽を出すと、双葉になりますが、
その双葉の、二枚の葉っぱの形に見えませんか?
それに、
まだ短い草の間から顔を出している、うさぎの耳に見えませんか?
また、上記の「何度でも立ち上がる」って、うさぎだと思いませんか?
「何度でも」かどうかはわかりませんけど・・・・
♪d(´▽`)b♪ウン、似テル似テル
さて、次は「辰」・・・・
辰:二枚貝が、その殻から舌を出している状態を表した字で、
植物が伸び始めている状態
4月5日からの一ヶ月で、春の終わり(晩春)のころです。
草木は、しっかりと立って、盛んに伸びて行く時期です。
「シン」という読みの「辰」を「たつ」と読むのは、
草木が、しっかりと「立つ」から来ているのではないでしょうか?
そして、「たつ」という動物は、
「竜」「龍」であり、空想上の動物です。
なぜ、この月に十二支で唯一の空想上の動物がはいったのでしょう・・・・
【辰土の解説】
〉〉〉一気に春の季節がまとまる。
財運に縁が深く、一代の栄華となるか貧となるかのどちらか。
内面の情熱を発揮しにくく心の葛藤がある。
内面と外面が不均衡であるために、最高にも最低にもなり、
最高になれば時代の寵児となる。
男性的。 (同上)
(○´^`○) ウーム・・・
算命学には、「格法」というものがあり、
「壬騎龍背格」というのがあり、
この格をもっていたのは、芥川龍之介です。
「壬騎龍背格」とは・・・
〉〉〉幸運中の不運。芸術の才能を持つ。
「龍の背中に乗っている壬」の象意。
伸びる時は、一気に伸びるが、
幸運が続くとそこに不運も内在し、
成功すればするほど、負担が増えていく。
そのために幸運の最中にそこから逃げ出したくなるという
「蒸発の格」である。最悪の場合、自殺となる。
『東洋占星学 格局法』より 上田享矢
芥川龍之介 明治25年(1892)3月1日生まれ
壬 壬 壬
辰 寅 辰
龍之介という名前は、
「辰年・辰月・辰日・辰の刻に生まれたことに由来する」といわれているが、
実際は、辰月ではなく、寅月生まれですが、
〉〉〉龍之介が生まれてすぐに、母親は発狂。
母の実家(芥川家)の養子となる。
東大在学中(大運甲辰)から小説を書いていた。
東大を卒業して、漱石に認められ、
作家の道に入ったのは、24歳・丙辰年。
35歳で自殺。自殺の理由は「将来へのぼんやりした不安」
成功すればするほど、不安定になる。
「蜘蛛の糸」の心境。 (同上)
ここまで「辰」がそろうと、
「壬騎龍背格」の意味がそのまま出るのですね。
「辰」の説明に、
「内面の情熱を発揮しにくい」
「心の葛藤がある」
「内面と外面が不均衡」というのも、頷けますね・・・・
(゚ー゚)(。_。)ウンウン
四月から五月初めのこの時期って、
ほわっとあったたかくて、
どういうわけだか浮き浮きした気分になったり、
でも、それに伴うものがなくて、むなしい気分もしたりしますよね。
五月病になって、自殺が多いというのも、辰月のせいかな・・・
と、推測してみましたが・・・・
わかりませんけど・・・・
だけど、「辰」の説明にあった「財運」ですけど、
そう!
「お金」って「虚」のものですよね?
紙に印刷されているものを、一万円、千円、と思うのは、
日本政府がその紙に、その価値を保証しているからで、
その信頼がなかったら、それは単なる紙切れでしかありません。
その紙切れ自体は、一万円しません。
100円玉のコストは、約25円です。
逆に一円玉は、2~3円かかるとのことです。
でも、1円は1円ですし、100円は100円。
かと思うと、エラー硬貨や、エラープリントの紙幣が、
ものすごい値段になっていたり・・・
そうなんです!
この世には、「実体」のあるものだけではなくて、
「虚」のものもあるのです。
小説も、テレビの映像も、サービス業も、
すべて「虚」=作り物・想像上のものです。
(゚0゚*)オオ!ソウダ!(・0・。) ソノトオリ!
「十二支の中に、空想上の生き物が存在するのは、なぜ?」
それは・・・・
この世にあるものは、実体があるものだけではない!
空想上=「虚」のものは、実際にこの世にあり、
その事実を、十二支の暦のなかでも教えてくれているのかもしれません。
いや、もしかすると、
辰月というのは、ほんとうに、虚の月???
十二支、まだ、途中ですが、
調べれば調べるほど、その意味の深さに驚かされます。
残り2つと、なぜ、猫がいない?の謎に次回、迫りましょう。
乞う、ご期待!
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