なぜ、あのように残虐な事件が起きたのか?
- 2016/02/21
- 17:10
まだ、親の庇護下のもとでの事件でした。
酒鬼薔薇聖斗は、10歳運。
つまり、社会との接点をもつ第一旬が始まるのが、10歳ということです。
で、0歳から10歳までは、初旬で、命式の月干支がこの時期の運気ということになります。
彼の第一旬は、戊申で、
「戊」は彼にとって、忌神になり、テーマは母親です。
忌神は、試練のある人生を与える神様。
母親が、息子の彼に試練を与えないといけない、という宿命です。
母親が、おかしなところがある人だ、という記事がありますが、
近所の人が、
「酒鬼薔薇の小動物殺しを注意しに行ったら、(母親は)ブチ切れて、『うちの子は、そんなことしません!』と怒鳴った」
拘置所での面会のときに、
「冤罪というのはあり得へんの?」と聞いた
http://weekly-topics.com/news/207/
母親は、自分の子供はかわいくて、本当の姿が見えない、というのはあります。
しかし、子供の教育をするのも、母親の大事な仕事です。
母親が出版した手記に、
「この春休みの万引き事件を境に、Aが私たちに今まで見せたことのなかった悪い面が、次第に露になってきたように思います。徐々に、それまでの「泣き虫で気の弱い」Aではなくなっていたのです。」
とあります。

母親にとって、彼は、ずっと、「泣き虫で気の弱い」子供だったのです。
「酒鬼薔薇聖斗は小学校に入る前、近くに住んでいた少し年上の小学生から奴隷のように扱われていた。
幼い酒鬼薔薇聖斗は、このガキ大将の命令で、友達に頭から砂をかけたり、女の子の友達を道路の側溝に突き落としたりといったことをさせられていた。
従わないと暴力を振るわれる。
酒鬼薔薇聖斗が頭をはたかれ「すいません」と謝っているのを当時の友達が目撃している」
https://www.nagaitoshiya.com/ja/1999/sakakibara/
確かに、気の弱いところがある子供でした。
火星♂も天秤座で、弱い位置にあります。
でも、これは、その人に人格が備わっていれば、やさしい人になれるのです。
この手記によれば、中学生になって、
「翌月2月、Aが土師淳君を殴る騒ぎを起こしたと、先生から連絡を受けました。
職員室で、Aは「あの子がちょっかい出したからや」と言い訳をしていたそうです」
自分が淳君を殴った理由を、相手のせいにしています。
相手が悪いから、自分は殴った、と、自分の暴力の正当性を言っています。
子供は、怒られないように、言い訳をしますが、
だからと言って、それを認めたら、「暴力」を正当化してしまいます。
また、温度計の万引きのときでは、
「いくらAを問いただしても、万引きを認めようとしないので、
一緒に補導されたメンバーの親同士が話し合って、品物を返しに行き、親の連帯責任ということで万引きした分の代金をお店に支払いました。」
息子が万引きを認めないので、親がお金を支払って、事なきを得た、というのも、
非常にまずい対応でしょう。
万引きを認めなければ、万引きしても、その後はなんとかなるんだ、と、子供に教えてしまいます。
実際、このあとも、彼は万引きを続けていた、と、手記にあります。
「『お金を払わないと、これ泥棒と同じやねんで、A。お金を払わないと絶対、店の品物は自分の手元に置いたらいけない。店の品物は自分がお金払って、初めて自分のモノになるんやで』
当たり前のことを説教しなければならない自分が、とても情けなくなりました。(手記)
「自分が情けない」のではなくて、
当たり前のことができない息子が情けない、と、言うべきでしょう。
そして、その当たり前のことを教えてこなかった自分にも責任がある、と。
先ほどの淳君を殴った件で、母親は、
「うちのAの方が淳君より大きいのに。本当にごめんね」
と謝っていますが、
これも、「大きい」からやってはいけないのではなくて、「暴力」自体がいけないことだと認識しなくてはいけないのです。
万引きも、泥棒になるからいけない、ではなくて、
万引きされたら、相手はどうなるのか、自分の行為が相手にどういう被害をもたらすのか、
そして、それを、自分がされたら、どういう気持ちになるのか、
そこまで、教えてこそ、初めて、子供は理解できるのだと思います。
そう、これは、私自身も反省しています。
私も、その根本まで教えて、しかることができなかったことを。
なぜ、いけないことなのか、その根本のものを教えることで、
人は初めて、納得し、自分の糧にできるのではないか、と、思います。
物事は、それの根っこがわかれば、そこから派生するすべてのことが、自然と、わかるようになります。
盗んではいけない、暴力はいけない、人を殺してもいけない、
それは、「当たり前だ」からだ、では、真っ白で生まれてくる人間は、
納得しての理解にならないのではないでしょうか。
話は大きくなってしまいますが、
戦後の教育は、物事の事象や、解き方の方法は教えるけれど、
なぜそうなるのかの理由や、その物事の根本を教えてはこなかったのではないか、と、思います。
根っこまで教えるためには、時間がかかります。
試験でよい点を取るためには、たくさん解決法だけ学ぶんだほうが、手っ取り早いのです。
だから、大回りするような教え方をしなくなったのではないでしょうか。
話を戻しまして・・・
彼は、内面が山羊座にあります。
月の山羊座は、物事をマイナスに捉えてしまうという、欠点があります。
自分を卑下してしまうのです。
でも、自分ばかり攻めると、辛くなります。
だから、言い訳をしたくなるのです。
自己防衛本能なので、仕方がないのですが、
でも、それが昂じると
「現実逃避」をし始めます。
万引きをして、それを認めなかったのは、淳君を殴った事件の翌月でした。
淳君のおかあさんに、息子が殴ったお詫びの電話をしたら、
「土師さんの奥さんは、そのとき「かまへんよ」と優しくおっしゃってくれました」
とのこと。
このとき、そこまで叱られることもなく、事が収束されたのではないか、と、思います。
だから、翌月の万引きの時は、「認めない」という行動に出たのだとも、思います。
犯罪も認めなければ、なんとかなるのではないか・・・
そして、この「認めない」を、母親は許してしまっています。
「認めなければ、事はなんとかなる」と教えてしまったも同然です。
「Aが小学校3年生のときのことです。兄弟3人が、三つ巴で取っ組み合いの喧嘩をしているところに帰ってきた夫が、長男のAに手を上げ、怒鳴りつけました。
するとAは、急に目を剥くというか変に虚ろな目になり、宙を指差して、
『前の家(多分、北区の社宅のこと)の炊事場が見える、団地に帰りたい、帰りたい』
と、うわ言のように喋りました。その様子がとても普通ではなく、怯えたようにガタガタ震えだしました。」
これ自体、叱られたという現実から逃げよう、という、現実逃避の現れなのですが、
親のほうは、びっくりしてしまいます。
父親のほうは、それ以来、事件があると、手を挙げずに、根気よく話しをして、注意していったようです。
「夫は手を上げたりはしませんでしたが、Aが問題を起こす度に、
「A、話がある」
と、2階のAの部屋へ上がり、根気強く、繰り返し注意をしていました。
そのためかAは、父親と顔を合わせるのを避けているように見えました。
「ただいまー」と夫が帰ってくると、Aは居間からヒューッと2階の自室に消えてしまうのでした。
〈男同士、あれこれと喋るのは億劫なのかな〉
私はそんなふうに思いました。
でも、夫がいくら注意しても効果はほとんで現れず、Aはいつしか歯止めがきかなくなっていたのです。」
そう、そう、小学3年のとき、
喧嘩を叱られて、彼ががたがた震えたときに、母親は、
「『A、大丈夫やから。お母さんが全部、ちゃんと守ったるから。大丈夫やからね』
と、震えているAを、しばらくじっと抱いていました。」
何かあったら、母親が守ってくれるのです。
逃げていれば、そのうち、父親の説教も止むのです。
淳君を殴っても、淳君のおかあさんは、優しく言ってくれたし、
万引きも認めなければ、親が始末をしてくれました。
月であっても山羊座です。
山羊座は体験がものをいいます。
母親が猫を追い払うために、エアガンを購入したようですが、
彼が、犬ではなく、猫ばかりを殺して行ったのは、
母親がエアガンで、猫を撃ち、
猫は、悪いやつらだから、撃っていい、と、教えてしまったからではないでしょうか。
10歳からの母親は、彼にとって、忌神にならないといけないのでした。
母親のすることを、批判もなく、受け入れてはいけなかったのです。
そして、
彼の太陽は、12室にあります。
12室は、目に見えない場所であり、感知できない領域です。
ですから、直感力に優れていて、医学に向きます。
彼が猫を殺したときの詳細を、後になって、話していますが、
彼にとって、見えないものはどうなっているのか、と知りたいのです。
淳君を殺したときのことも、詳細に覚えていて、それも話しています。
衝動的に殺した、というよりも、
どうなったら人は死ぬのか知りたかったからなのだと思います。
「死」というものが見えないから、見たかったのです。
「酒鬼薔薇聖斗は、後に、鑑定医の質問に対して、次のように答えている。
『初めて勃起したのは小学5年生で、カエルを解剖した時です。
中学一年では人間を解剖し、はらわたを貪り食う自分を想像して、オナニーしました。』(同上)
https://www.nagaitoshiya.com/ja/1999/sakakibara/
解剖することで、見えなかった蛙の体の中が見えます。
彼の「見えないものを見たい」という願望が達成できたのです。
その興奮が、彼を勃起させたのではないでしょうか。
「人間を解剖して、はらわたを貪り喰う」ことで、
見えないものを自分のものにできた、という欲望が満たされるのではないでしょうか。
人間の「死」とはなんだろう、人の体って、どうなっているのだろう、と、思うのは誰にでもあるのですが、
それを、現実に実行してしまうというのは、本当に困りものです。
酒鬼薔薇聖斗が書いた手紙は、内容はともあれ、しっかりした文で綴られている。
主語と述語が合わないような文を書いてはいないのです。
また、不気味な絵であっても、絵の才能もあるのでは、と見受けられます。
本当なら、すばらしい画家や、小説家になっていたかもしれないのです。
彼のホロスコープでは、
知性の星座・水星が本拠地の双子座にあります。
そして、射手座には海王星♆があり、このオポジションが、
不気味だけれど、おもしろい絵になっているのかな、と、思います。
この知性を、良い方につかっていたなら、と、本当に悔やまれます。
彼がサイコパスになってしまったのは、
彼自身の見えないものを知りたい、という思いが、性の欲望と合致してしまった、
これが、彼の間違いの第一歩だったのではないか、と思います。
・・・第二の酒鬼薔薇聖斗を産み出さないために・・・
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